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ウクライナからの留学生が甲子園で始球式

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立命館大学で学ぶヴァレリア・キンさんが見事な投球を披露

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ウクライナからの留学生が甲子園で始球式

 11月13日(日)、「全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会」(主催:全日本大学準硬式野球連盟)が阪神甲子園球場にて開催され、ウクライナからの非正規留学生として立命館大学で学ぶヴァレリア・キンさんが始球式を行い、見事な投球を披露しました。

 この試合は同連盟初の試みとして、加盟する272大学・1万人近い選手の中から、選手・コーチ・マネジャー・スコアラー・トレーナー・審判・ボールパーソンらを選出、東日本大学選抜と西日本大学選抜が日本一をかけて対戦する予定でした。あいにく雨の影響により、試合は無念の中止となりましたが、ご厚意により始球式のみ執り行われました。

 立命館大学は、ロシアの軍事侵攻の影響で、教育や研究を続けられなくなったウクライナの学生を一時的に受け入れることを4月に表明。株式会社日本M&Aセンター取締役会長・創業者の分林保弘様が、日本への渡航費や日本滞在期間中の生活費の支援をはじめ、多大なるサポートをくださっています。現在、ヴァレリアさんを含む留学生がウクライナから来日し、立命館大学で学んでいます。

 立命館大学のウクライナ支援に対する取り組みに共感された同連盟からのお声がけにより、始球式をヴァレリアさんが務めることになりました。ヴァレリアさんは、立命館大学体育会準硬式野球部の大場茂生監督・田島かのんさん(産業社会学部3回生)・東郷美宮さん(文学部2回生)らと何度も投球練習を重ね、始球式に臨みました。

 雨が降りしきる中で開催された始球式。分林様をはじめ観客の方々が見守る中、ヴァレリアさんが投じた1球はノーバウンドでキャッチャーミットに収まり、スタンドからは大きな拍手が送られました。花束を贈呈されたヴァレリアさんは、他大学の学生らとも談笑、始球式を通じて交流の輪が広がりました。

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